絵板09(2004〜2005)




■目玉焼きにもされたけれど、私は元気です

あのパン屋の主人、おソノさんの旦那だと知ったのは、
そんなに昔ではありませんでした。
小さい頃からあの男性はパン屋のさえない従業員かと思ってた。
おソノさんシングルマザー。










■溶解
とても苦いであろうその

真直ぐにまっすぐに真すぐに
真すぐにまっすぐに
まっすぐに真すぐにまっすぐに
真直ぐに真すぐに真すぐに
真直ぐに真直ぐに真すぐに
真すぐに
真っすぐに

のびたカプセルは、
とても苦しいであろうという表情の私の口に運ばれ、
何事もなかったかのように
溶けて無くなってしまうのである。

それがヒトの死というものである。




■病気
まだ目がちかちかする




■まだ
あんたはずるい人だ

私が?私が??

そんなことは分かっているよ
ただ
問題なのは
それが中途半端だってこと

ダメだよ
そんなのじゃ

ダメだ

私が?私が?




■東京
結局はそこへかえって来るのだ







■言葉
私たちが駄目なんじゃなくて、ただ私自身がもう駄目で、
でも次の日目覚めるとそんなことさえ忘れてしまう。
それが辛い。

どこかにいなくなってしまえばいい。




■死んでしえばいい 世界で一番愛している人から、
「お前なんて死んでしまえばいい」と言われた。

それはもう、僕が人間ではないと知ってしまったからですか?
僕は今朝気付いた、からだがどんどん大きくなって、
自分が自分ではなくなって行くのを。
でも悪い気はしなかったんだ。
この大きな羽のようなマントが伸びて、
自分が世界を包んでしまったかのように錯覚できたのだから。

なのに、そのことに気付いてしまったあなたは、
もう愛してはくれないのですか?昨日まではあんなに温かかったのに。
物を投げ付けて、僕を見て笑って、
「もう見たくもない、早く死んでしまえ」とあなたは言う。

あなたを一番に考えてきた僕は、
あなたの言う通り、もう死ぬしかないのだと思う。
でも、あなたの前で死ぬのだけは嫌だ。
この死んだ僕の死体を見て、
「やった、やったぞ!あいつが死んだぞ!」
と狂喜するに決まっている。そんなのは嫌だ。怖い。
だから僕はひっそりと、
あなたのいない場所で死ぬことを決意した。

でも、遠くへ行こうとした時、
もう一人の愛すべき人がそこに立っていて、
その人は「なんて馬鹿なことを言い出すんだ」と、
怒ってくれた。真剣な目で、「何を言い出すんだ」と。
ああ、と僕はため息が出た。

僕は生きていいんですね。

…という、恐ろしい母親と優しい父の夢を見た。
これを起きてすぐ両親に言ったら何だか沢山涙が出てきた。
だから昼間見る夢は怖くて嫌いだ。…夢で良かった。



■犬自転車(いぬじてんしゃ)
オス。茶色い中型犬。自転車部分はシルバーと白のすっきりとしたデザイン。
図は降りてスタンドを立てた状態のもの。基本的にはオスが犬自転車となる。

走行中は普通の自転車より高さがある。
ペダルをこぐのではなく、馬のようにペダルに足をかけ、
両足を広げ軽く犬の腹を蹴ってあげると前進する
(蹴りすぎは犬がかわいそうなので注意してあげること)。
自転車よりも自分の力を使わず、かつ乗馬のように
乗り物の動物とのスキンシップがはかれる画期的な乗り物。

また、犬は非常に紳士的で乗っている者への忠誠心が非常に高い。

使用した感想…大きな道路を少し走った後、
道路の端の小高くなっているところへ上り、
犬自転車を止めて犬より1、2メートル離れたところでひと休みしてたら、
「御主人、そちらは車が来るので危ないですよ」と彼が一声かけてくれた。
私はすぐその場所を離れ、犬のいる場所まで歩いて行った。
ちょうどその時車が走ってきたのだが、
彼が声をかけてくれなかったら(ひかれはしない距離であったが)
ちょっとヒヤっとしたであろう場面であった。
実に品の良い乗り物である。


***
という夢だった。